桃浦かきをご愛顧いただいている皆様へ

平成29年4月8日

桃浦かき生産者合同会社

桃浦かきに侍浜のかきを併用したことについての一連のマスコミ報道により桃浦かきをご愛顧いただいている皆様にご心配をおかけしたこと衷心よりお詫び申し上げますと共に、このことについての事実経過及び当社としての反省点についてご報告申し上げます。

3月17日に一部マスコミで桃浦かきの混入疑惑が報道されたことを受け、県が即日調査を開始しました。県の調査は3日間延べ30人で関係帳票類、容器、ラベル、印字等全てに亘った精査でした。その調査結果が4月4日午前11時に公表され、食品表示法及び景品表示法上での違法性はなかったとの内容でした。

同時に県では、過去に侍浜を併用したことは、違法性はないが桃浦ブランドの観点からは好ましいことではなく今後におけるブランド管理の徹底を求める旨の発表も行いました。

当社では、この発表を受け急遽同日の午後4時から当社会議室で記者報告会を行い、平成26年10月11月12月及び27年10月において桃浦ブランド意識の欠如により侍浜を併用したことを認め、消費者の桃浦ブランドの思いに反する行為であったと謝罪いたしました。

侍浜を併用した当時の私達の認識は、侍浜(※1)は桃浦地区の一部で、漁業者間でも桃浦かきの一部として認識されており、社員の中にも侍浜の漁業者もいることから、侍浜のカキを併用し桃浦かきとすることに違和感がありませんでした。

ブランド認識については、平成26年10月当時は2月に完成した加工場(※2)の初めての本格稼動時期に当り、桃浦ブランドの形成期でありブランドに対する私達漁業者の認識が定まっていなかった時期でもありました。平成27年10月になると私達自らがブランド意識を持つようになり、仙台水産(※3)の指導もあり、自社で生産したカキ以外は「桃浦かき」としないことを決定し、27年11月以降はこのことを厳格に守っていることは何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

以上が事実経過でありますが、いずれにしてもブランドに対する甘い認識が今日の事態を招いたものと反省しております。今後においては、社員一丸となりブランド管理を徹底し皆様の信頼を得るよう努力してまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

※1
桃浦地区は、漁協合併前の桃浦地区漁業協同組合の地域であり、折浜、蛤浜、桃浦浜、侍浜の4浜で構成されており各浜にそれぞれ漁場が免許されています。その中で桃浦浜だけが水産特区漁場となりましたが、桃浦地区の漁業者は4浜とも同じ桃浦であるとの認識を持っており、お互いに助け合い協力する関係にあります。
※2
水産特区は、カキ養殖漁場免許が知事から直接与えられ、カキ養殖以外の生産はできませんが、水産特区により桃浦かき生産者合同会社の加工販売等の事業そのものが制約されるということではありません。
※3
一部報道で、当社を仙台水産子会社の扱いをしておりますが、当社における仙台水産の議決権は、出資者一人一票制により6.25%に過ぎず、漁業者が主体的に運営する会社で、仙水グループには属していますが仙台水産の子会社ではありません。仙台水産は当社の最も重要なパートナー企業の位置付けです。