力をあわせて、ふるさと桃浦の復興へ。

仙台水産の支援

『株式会社 仙台水産』は、地元・宮城の企業として、
『桃浦かき生産者合同会社』を全面的に支援しています。

仙台水産は1960年の創立以来、仙台水産は半世紀以上の永きにわたり地元・宮城の生産者と生活者のニーズにお応えし、水産物を中心とした食品の公平・公正かつ円滑な流通に努めてきた水産物専門商社です。時代の流れとともに卸売業が果たすべき役割も大きく変わる中、全国的な販路の確立も積極的に推し進め、原点である鮮魚部門を中心に冷凍品や加工食品、惣菜品など取り扱い品目も拡充。現在ではグループを形成する関連会社は食品、運輸、冷凍保管、商事、情報システム会社など22社を数え、この総合力を発揮しながら食をトータルに捉えた「食文化提案企業」として多岐にわたる事業を展開しています。

『桃浦かき』の生産者が大津波から立ち上がり、合同会社を立ち上げ、日本初の水産復興特区に認定され現在に至るまでには、あらゆる面で支援を必要としてきました。これを全面的にサポートしてきたのが『株式会社 仙台水産』です。ふるさと桃浦の復興は、まだまだこれから。今後も大きな一つの願いに向かって、力をあわせて一歩一歩、進んでいきます。

みやぎの漁を守るために。
強い意識を持って全面支援。

株式会社 仙台水産
島貫文好会長

地産地消を実践してきた仙台水産は、被災3県からの仕入れ比重が大きく、被災地支援なくして会社の復興もないと考え、大震災以降、さまざまな形で多くの漁業者支援を行ってきました。漁業者が抱える多くの課題は、漁業者だけの問題ではなく、水産流通に携わる者の経営にも直結すると認識しています。漁業衰退が懸念されていた中での被災で、資金不足・後継者不足はより深刻となり、「水産宮城・崩壊」の危機的状況に。『みやぎの漁を守るため、単純なボランティアではなく、本業を通じて社会貢献をする。』それこそがともに被災した地元企業として行っていくべきことだと感じ、2012年6月、桃浦水産復興特区への参加を決意しました。

仙台水産は、宮城の漁業が魅力ある産業へ変革することを目指して、『桃浦かき生産者合同会社』に参加し、経営・技術・販売・金融・人材の全ての支援を行っています。消費者ニーズや時代の動きを知る私たちが生産者と力を合わせれば、消費者と生産者を近づけられ、多くの課題解決につなげることができると考えました。新しいことを進めるのに大きな壁はいくつもありますが、一つひとつ乗り越え、将来性のある安定漁業の新ビジネスモデルとして確立し、後継者を育んでいきたいという信念があります。復興を支援する喜び、任務感、それをグループ社員全員に会社の考えとして取り入れ、強い意識を持って取り組んでまいります。

仙台水産の主な支援内容

〈経営〉
企業としてのノウハウを活かし、受発注・経理、品質管理などのシステム構築を含む、経営基盤の確立を全面的にサポートしています。
〈技術〉
IT化、自動かき剥き機の導入、かご養殖、飼料生産(シングルシードの開発・ISO2200取得見込)などの技術面での支援を行っています。
〈販売〉
商品企画や固定客づくり(販路確保・拡大)の支援、『桃浦かき』ブランドの確立など、販売力を高めるためのサポートを行っています。
〈金融〉
設立当初の運営資金・養殖施設準備金など必要資金を提供。国と県の補助金以外の全ての運営経費について仙台水産が支援しています。
〈人材〉
これからの漁業には若手の育成が必要不可欠。復興を通じ人材を養う支援(育成、経理派遣、経営者派遣、指導、教育)を行っています。